メタボ健診、受診率向上へ躍起 低ければ「罰金」
4月から40~74歳を対象にした「特定健診・保健指導」(通称・メタボ健診)の制度が始まり、和歌山県南部の市町村は受診率を上げようと躍起になっている。受診率が低いと、新たな負担金が市町村に科せられるためだ。多くの市町村が保健指導を無料にしたほか、個人通知や各種団体への啓発など受診を呼び掛けるPRに力を入れている。
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国の医療制度改革で、市町村の特定健診は腹囲やコレステロール値などを測定するメタボリック症候群(内臓脂肪型肥満)予防に重点を置き、メタボ該当者や予備群を対象にした保健指導も義務付けている。
国は2012年度末までに、特定健診の受診率は65%▽保健指導の実施率は45%▽メタボ該当者・予備群の減少率は10%―と目標を定めている。これを下回った市町村には、運営主体の後期高齢者医療広域連合への支援金を最大1割増額する罰則を打ち出している。
田辺市はこれまでの基本健診の実績から、特定健診の受診率は現状で11%程度と試算した。国が示す65%と大きな差がある。08年度を15%、09年度を20%と段階的に引き上げていく方針だが、目標値まで上げるのは容易ではなさそうだ。
健診費用は昨年度までの基本健診(集団健診の場合600円)から100円引き下げて500円にし、保健指導は無料にした。数値を下回った場合、最大1億5000万円近い後期高齢者支援金の増額があるという。
白浜町の06年度の基本健診受診率は16・3%。受診率向上のため今春、該当者に初めて個人通知を送った。「いつ受けるか」「受けられない理由」「どうすれば受診できるか」などを聞き、今後の参考にするという。健診費用は、昨年度の基本健診500円と比べて100円増の600円。保健指導は無料にする。受診率を下回れば最大3000万円の負担金増となる見通し。
みなべ町は昨年度までの基本健診の受診率が紀南地方では高い水準だった。07年度の基本健診で推計した受診率は35%で、08年度の目標を40%に設定している。
しかし、基本健診が無料だったのに対し、特定健診は75歳以上を対象にする健康診査(県内一律600円)に合わせ600円にしており、目標の達成が難しいとみている。町保健福祉課は「有料になること、メタボに特化した健診であることから受診率は下がるのでは」と心配しており、無料で行う保健指導の内容を充実させて受診率アップに取り組む方針。
上富田町はこれまで通り健診を無料で実施する。保健指導も無料で受診率の向上を目指す。07年度の基本健診にみる推計受診率は20・4%。08年度の目標を25%とし、毎年10%ずつ伸ばし12年度に65%を目指す。初年度の達成状況を見て、必要であれば庁内にワーキングチームを結成し、計画の見直しを図る方針。町広報誌、ホームページで受診するよう普及啓発する。
市町村の担当課の中には、これまでの基本健診の実績から「受診率を目標まで上げるのは厳しい」と弱音も聞かれる。
('08/05/27)
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