脱デブ成功!700円ダイエット
私は現在43歳。ここ数年、ほぼ一定の体型を維持していました。ただし、メタボの標本みたいな、たっぷりした体型で100kg前後をキープ(笑)。身長は180cmですから、十分な肥満でした。ところが、聞いてください。この1年で10kg以上も体重を落としたんです! 体脂肪率でいうと28→22%。これは「肥満」領域からの脱出です。祝、脱デブ! 脱メタボ! パチパチ。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090721/168652/
あちこちで会う人会う人から「痩せましたねえ」「かっこよくなったねえ」なんて言われるんだから、うれしいですよ。世間の対応が変われば、こちらも変わります。近頃ではすっかりオシャレおじさんと化してしまいました。デブには滑稽だからと敬遠していた帽子やサングラスも似合うようになったし。ジーンズに至っては38インチから32インチのサイズダウンで、今やリーバイスのローライズですわ。うわっはっは。
で、またダイエット話は盛り上がるんです。もう、こっちは成功者ですから。どこに行っても、得意になって自慢話大会です。
ところが、周りの似たようなおじさんたちをつかまえて自慢話をしようとすると、「あ、俺もっと痩せましたよ」「私も……」なんて輩があちこちにいて、なんだか張り合いがないのです。がっかりだ。あー、がっかりだ!
そこで、私の話をする前に、私の自慢話に水を差すおじさんたちのダイエット例から紹介しますね。がっかりしながら(笑)。
まずは、フジテレビの朝の情報番組『とくダネ!』で同じリポーターとして出演している岸本哲也さん。画面でアレッ? と気づいた方もいらっしゃるかもしれません。私と似た雰囲気のがっちりむっちり体型だった彼は、二重顎もどこへやら今やすっかり引き締まって顎なんかシュッと尖ってます。聞けば、この1年でなんと20kg以上も痩せたそうです。20kgですよ! 小学2年生が一人いなくなっちゃったくらい。こりゃ大騒ぎですよ。
気になるその方法は、「走った」。わはは。単純すぎ。ジムに通ったりすることもなく、暇があると近所の公園やらでトットコ走った。それで痩せたんだそうです。費用、ゼロ。確かに、痩せたというよりも、ぎゅっと引き締まった感じがするのは身体を動かしたためなのでしょう。かっこいいなあ、岸本さん。英語なんかペラッペラ喋れるしね。運転免許も持ってるんですって、飛行機の。いやあ、弱ったもんですわ。
で、こちらはテレビ番組の制作、Kディレクター。最近彼は9kgの減量に成功しました。なにしろ期間がすごい。なんと1カ月! 元々それほど太っていない人なので、すっかり贅肉がなくなったように見えます。方法は、「歩いた」。うはは。そんなんばっかかい! これも費用、ゼロです。「忙しくて、運動する時間をわざわざ作れない」という理由で、通勤の一部を歩くことにしたんだそうです。渋谷~三軒茶屋の4kmを、片道40分ほどかけて。往復で毎日1時間20分の有酸素運動となります。少々面倒くさい気もしますが、好きな音楽でも聴きながらだったら、片道でCD1枚分のお散歩。これは楽だし楽しそうですね。
談笑流のダイエットとは?
そしていよいよ、私の方法をご紹介します。
まるで頑張ってません。食べ物をあれこれ我慢しないし、ヒィヒィ汗かいて運動もしない。それどころか、ダイエットの自覚すらないのです。といって病気もしていません。至って健康。40代になってから気がついた脛のむくみも、今では何ともありません。
実は、本を読んだからなのです。その本とは、『いつまでもデブと思うなよ』(岡田斗司夫著・新潮新書刊)。「1年で50kgの減量に成功!」と、ほっそりとした著者が巨大なスラックスをはいてみせる広告に見覚えがあるでしょう。大いに売れた本ですから実際に読んだ方も少なからずいらっしゃることと思います。
内容は、「レコーディングダイエット」つまり、食べた物と分量をすべて日記のように記録(Record)を残すだけという方法です。……と説明すべきところですが、私の解釈はちょっと違います。だって、「レコーディングダイエット、やったけど効かなかったよ」っていう人、案外いるんです。私自身、記録は全く付けませんでした。でも痩せました。
思い切って言うと、あれは最後まで読み切って、ダイエットの方法を理解する本ではありません。読む行為そのものに効果があるのです。何度も繰り返し読んだ方がいい。言わば、読んで効くダイエットです。
その中では、なぜデブは良くないのか、痩せることのメリットといったことが、多彩な角度から明快な論理で綴られています。確固としたデブ目線で書かれている、デブのための意識改革本です。
例えば、単純に「食べ残しは、悪くない」、この意識を持つだけで大きくカロリー摂取は変わります。なんとなく罪悪感はありますが、その食べ残しを今からアフリカの難民に届けることは不可能だし、ゴミ箱に捨てるのはもったいないからといって、自分のお腹の中に捨てるのは身体に悪い。次からはもっと少ない食事を用意しよう。って、どうですか、この論理ってものは。
この本を読んでから、なんとなく食べる量が少なくなって、なんとなく食べ物の嗜好も肉→野菜や魚になって、なんとなくエスカレーターより階段を選んで……と自分の行動に変化が出てきました。意識としては、楽しい・快適・心地よい、そんな方向へのスライドです。だから、「ダイエットしてるの?」と尋ねられても、胸を張って「ダイエットです!」って言えないんです。「ダイエット、ふう、みたいな?」。
あれは、いい本です。この世にデブがいる限り、書店ではずっと平積みにしておいてもらいたい。てことで、私の場合のダイエット費用は、1冊700円。つまり牛丼2杯分。ってそういう換算はしない!
立川 談笑(たてかわ・だんしょう)
落語家。1965年東京都江東区北砂生まれ。早稲田大学法学部卒。1992年立川談志に入門し「談生」。異例の6人抜きで二つ目昇進。二つ目のまま6代目立川談笑を襲名し、2005年真打昇進。現代人の心に直結させる演出で“落語本来”の魅力を輝かせる高座は、落語初心者を爆笑させると同時に、落語マニアをも唸らせる。
座右の銘:「えっ?そんな意味で言ったんじゃないっすよ!」
メディア:リポーター(フジテレビ「とくダネ!」)、番組司会(NHK「ザ☆ネットスター!」)
ホームページ:立川談笑Web
著書:超(スーパー)落語!立川談笑落語全集(共著・唐沢俊一)
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