メタボ隠し お父さん用上半身水着が人気
男性用の上半身水着が人気だ。日焼けを防ぐだけでなく、「気になる腹のぜい肉を隠したい」との理由から、30代以上の購入者が増えているという。デサントなどのスポーツ用品メーカーが品ぞろえを強化し、市場開拓に力を入れている。
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090814/biz0908140940004-n1.htm
上半身用水着の人気をけん引しているのは、デサントが2006年から「アリーナ」ブランドで販売している「Tボディ」だ。
東レが開発した水着用の素材を使い、着たまま泳げるのはもちろん、見た目はTシャツと同じで、泳いだ後も着ていられる。
紫外線をカットしたり、体の冷えを防ぐ機能も備えているほか、濡れてもすばやく乾くタイプと、水を弾いてほとんど吸い込まないタイプがある。
価格は約5000円からで、と、やや高めだが、「体形を人にみられたくないと考える男性が増え、子供連れでプールや海に行く父親がよく買っていく」(斉藤宏之・アリーナマーケティング部SP課課長)という。
上半身用水着は従来、体を保護したいサーフィンの愛好者など向けに、素材に伸縮性があり、体に密着するタイプが販売されていた。
その後、健康志向の高まりでスポーツジムに通う人が増え、ランニングなどの後にそのまま泳げることから、一般にも浸透していった。日焼け防止用として着る人も増え、そこに登場したTボディは、遊泳用に的を絞り、ゆったりしたデザインにしたことで、「メタボ隠し」という新たな需要も掘り起こした。
同社は今年6月、ジャージーに似た長袖の商品を初めて加えた。販売量は、08年には2万7000枚に増え、今年は3万9000枚と、さらなる上乗せを狙う。
一方、トレーニング用が中心の密着タイプも需要が高まっている。ゴールドウインは今年から、「スピード」ブランドで密着タイプの品ぞろえを増やすなど、販売を本格化し、「20~30代の男性に売れており、売れ行きは昨年の2倍近い」という。
遊泳用水着市場はここ数年、娯楽の多様化で海水浴に行く人が減り、縮小傾向が続いている。今年は不況や天候不順が追い打ちとなって、さらなる販売の落ち込みが予想され、調査会社の矢野経済研究所は、今年の遊泳用水着市場が前年比5%減の193億円にとどまると予測する。
新たなニーズを発掘し、人気を高める上半身用水着は、市場全体に占める割合は「まだごくわずか」(デサント)だが、各メーカーは、着用習慣の広がりに大きな期待を寄せている。
スポンサードリンク