メタボ健診、ベルト緩く? 男女の腹囲、見直し検討
肥満症やメタボリック症候群の診断基準の一項目、腹囲(ウエストサイズ)について「男性85センチ以上、女性90センチ以上」という現在の基準値が妥当かどうか、日本肥満学会が専門委員会を設置し本格的な検討に入っていることが18日、分かった。大規模なデータ解析などを進めており、来年をめどに結果を公表する。専門家の間にはさまざまな意見があるという。
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009111802000242.html
腹囲は、生活習慣病の原因となる内臓脂肪の蓄積量の目安とされるが、日本の基準値は海外に比べて、男性はかなり厳しい一方、女性の基準値が男性より緩いのは珍しく、異論も出ていた。昨年から腹囲測定は特定健診(いわゆるメタボ健診)にも取り入れられており、基準値が変更されれば保健指導にも影響を与えそうだ。
現在の基準値は、肥満学会が肥満症の診断基準として2000年に策定。関係学会が合同で05年に作ったメタボリック症候群の診断基準にも盛り込まれ、厚生労働省は学会の定めた基準値をメタボ健診に採用した。
だが策定の基になったデータは、著しい肥満を含む肥満者が中心で、女性の数が少ないなどの問題があったという。
厚労省の国民健康・栄養調査(08年)によると、40~74歳の男性のほぼ半数、女性の約2割が現在の基準値に基づき「メタボが強く疑われる」または「予備軍と考えられる」とされている。
肥満学会は、基準値策定から年数がたち、新たな研究成果を反映させる必要があると判断。1万人以上の人間ドックなどの受診者データを使い、男女別や年齢別に脂肪の蓄積状況と生活習慣病、腹囲との関係を分析。病気のリスクや死亡率と腹囲との関係を調べた疫学研究や、女性は閉経後に内臓脂肪がたまりやすいことも考慮し、適切な基準値を設定する。
米国では男性102センチ以上、女性88センチ以上など、国や地域により腹囲の基準値は異なる。
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